玄関です
左側は玄関土間から取次
(ホ-ル)を見たところです。
真ん中あたりに立つ柱の右下
にあります腰掛・・・・ちょっと
めずらしいでショ。 『供待』
~ともまち~といいます。
もともとは、お客様のお供の人や
運転手さんのための腰掛ですが
いまどきそんなのは無意味!
「ちょっとカッコいいから付けた。」というのもありますが、本当は、
バリアフリ-の設備としてご高齢の方が履物を楽に履いたり脱いだり
するための腰かけとして使っていただけると、とても便利!
階段の勾配はできる限り緩く設計するというのが私のポリシィ-。
一般的な住宅では1階から2階まで13段~14段で上がるところを16段であがるのを基本にしてます(今回は特別、18段上がり)、しかも踏板の広さも一般より3センチ広くしています。
どなたも安全に上り下りしていただけます。楽ですヨ~。
・・・住宅内で起こる事故の1.2を争うところ・・・
お風呂で倒れ溺れること、そして階段でコケて落下すること
いずれも大事故になります。
限られた予算のなかで、できる限りよい家を造るのは設計する者も、施工する者も共通の課題ですが、
和風住宅というのはついつい力が入ってしまいまして・・・予算だいじょうぶかなぁと思いつつ恐るおそる図面を
棟梁に渡しました。 で・・・完成間際となり、改めて工事の過程を振り返ってみますと、木材をはじめ所々材料が
グレ-ドアップしている。素人では気づかないようなところに手の込んだ細工をしている。たしか、図面見たとき
『予算が・・・』とか言って厳しい顔してたの誰だっけ?
「あのですね、こんなに入れあげて大丈夫?」 と、つい聞いてしまいましたところ、
「・・・職人なんだなァ」と呟いておられました。
「そっか、じゃ、予算オ-バ-でも私のせいじゃないからね・・・」と胸をなでおろす
度量の狭い設計屋が、そこにおりました・・・
玄関庇です。ひと昔前ならことさら取り上げることもなかったンですけれど・・・
今では和風住宅の需要が少なくなってきているのと、工法の簡略化が進んだり、
材木の刻みや加工がPCを駆使した工場でおこなわれるようになり若い大工さん
に技術の伝承がなされなくなってきました。上の写真のように丸太を見事に
組み付ける事のできる大工さん『絶滅危惧種』です。
座敷です
床の間の柱は杉の天然絞り丸太です。
完成予想図
太陽光発電によるオ-ル電化住宅です。 町のあちらこちらの屋根に次々とソ-ラ-パネルが乗っかっています。
住宅建築にこうした設備は、もはや必須といっても言い過ぎではないぐらいの普及ぶりですが、伝統的な趣の
和風住宅の屋根にはイマイチ似合わないですねぇ・・・今回は幸いにも、うまくパネルが隠れてくれて日本建築としての
美観を損なわずに済みました。
リビング側からキッチンカウンタ-を経てキッチンを見たところです。
天井付近の壁に付いている二つの白い箱、奥のは電気の分電盤
手前のはソ-ラ-発電のパワ-コンデショナ-です。
ソ-ラ-発電は屋根の上の太陽光発電パネルで直流の電気を
創りまして、このパワ-コンデショナ-で交流の電気に変え
家じゅうのエネルギ-となります。
キッチン側からダイニング・リビングを見たところです。
ごはんを食べるところは、一番のんびりできるところであって欲しいものです。
風通しよし、明るさよし、陽当り良好、窓の外は緑の木々が生い茂ってます。
LDKです